IARMM        WHRMC

国際医療リスクマネージメント学会

世界健康リスクマネージメントセンター


 



歯科医療安全講習会   主催者の挨拶

 

歯科医療安全教育セミナー2015 (9)

―歯科医療安全の基本を考えるー

 

 

平成19年に医療法が改正され、歯科医療においても安全対策が義務付けられました。安全対策の制度化により安全に対する意識改革も進みつつあります。さらに本年10月からは医療事故調査制度が発足することになりました。医療事故調査制度は死亡事例に関する院内調査とその調査報告を第三者機関が収集・分析して再発防止を図るための仕組みです。歯科診療死も当然含まれることになります。死亡事例は少ないとはいえ、歯科医師も医療事故調査制度の仕組みを知っておく必要があります。

今回の歯科医療安全教育セミナーは医療法改正から8年になるので、歯科医療安全の基本をもう一度考えなおすことと新たに発足する医療事故調査制度について学んでいただきたいと考えています。

第1日目と第2日目に合わせて5つの講義と一つのシンポジュームを予定しています。講義はいずれも歯科医療安全の基本中の基本であるテーマを選びました。

講義では歯科診療所での安全管理の基本的課題、院内感染防止の基本、ヒヤリ、ハットの収集分析と事故の未然防止策、障害者・高齢者におけるリスクマネージメントと緊急対応、インフォームドコンセントの取り方を学びます。

また、第1日目に「医療事故調査制度発足にあたって」と題するシンポジュームを企画しました。歯科医療における医療事故調査制度について行政、臨床および法医学の立場から3人のシンポジストの講義と総合討論予定しています。有意義なシンポジュウムになるものと期待しております。

歯科医療安全の向上に役立つ企画と確信しております。奮ってご参加ください。

 

 

 

2015年6月

 

国際医療リスクマネージメント学会顧問

東京医科歯科大学名誉教授

海野 雅浩

 

 

主催者一同