IARMM               

国際医療リスクマネージメント学会


 



安全技術国内講習会   主催者の挨拶

 

医薬品安全管理研修会2022年 (16年目)

            (日本語社会人教育プログラム)

 

                

医薬品安全管理のポイント

 

 

 

厚生労働省では全国の医療機関と調剤薬局における医薬品安全管理の更なる向上を目指し、医薬品安全管理を推進する医薬品安全管理者制度やその知識・技術の普及啓発を目的とした医薬品安全管理研修などの対策を推進してきました。

これに合わせて、本学会として病院及び薬局における医薬品安全管理者をはじめとする薬剤師の皆様に活用して頂ける知識・技能に関する資料を提供する必要性を認め「医療技術安全教育」の中に「医薬品安全管理研修会」を設置し、全国から多数の参加者を得て研修会を開催してきています。

厚生労働省により年2回開催が指定される研修会に対し、本学会では2日連続開催として遠方からの参加者の便に配慮してきました。

 

 

 

近年、厚生労働省では医薬品安全管理者の業務として、いわゆるヒューマンファクターによる事故防止対策のみではなく、医薬品の副作用監視・防止対策を追加しました。

医薬品の副作用対策においては、警告型医療安全から予防型医療安全へと対策を進化させ、重篤副作用対策検討会を中心とした重篤副作用疾患回避マニュアルの作成・周知、利活用の啓発を進めて来ています。さらにICH-E2Eに端を発する医薬品リスク管理計画(RMP)制度を導入し、新薬の開発から市販後まで一貫したベネフィット・リスクバランスの管理を目指した取り組みが進められています。一方、20218月から改正医薬品医療機器等法が適応され、薬局において一定の要件を満たした場合、「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」の機能が認められることとなりました。ここでも在宅で薬物療法を行う患者の副作用をモニタリングし、薬局薬剤師が医療機関と文書で情報共有し安全管理に寄与していくことが求められています。

 

 

本年度は、ヒューマンファクターによる事故防止対策に加えて、医薬品副作用の防止、重篤化回避に有用な内容を含めた研修会を企画しました。日々進化を続ける医薬品は、グローバル治験を経て承認され患者の疾病治療と予防に貢献することが増えています。高い効果が期待される一方で、安全管理においても計画的で緻密な管理が必要となっています。

研修会に参加された皆様と共に、こうした知識・技術を理解し医薬品安全に活用していく事を目的としており、多くの皆様のご参加を待ちしております。

 

 

2021 9

 

酒井亮二

国際医療リスクマネージメント学会理事長

医療安全推進機構理事長

医療安全学会名誉フェロー

 

林 昌洋

国家公務員共済組合連合会虎の門病院薬剤部薬事専門役

日本医薬品情報学会理事長

医療安全推進機構客員教授

 

 

 

 

 

 

 



 









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