医療安全教育セミナー2015年度冬期 (医療安全管理研修会) ― 事故原因の探索と予防 − 会期 2015年2月3日(水) 〜 2月5日(金) 会場 東京大学伊藤国際学術研究センター謝恩ホール・多目的ホール
(1日の定数400名) 主催 国際医療リスクマネージメント学会 |
プログラム
趣旨:
本教育プログラムは、高度な医療安全活動を構築するための最新の資料を与えるもので、内容は毎年新しい話題を取り上げています。本年度からは学会役員の中で、本分野で経験豊富な諸先生による講演と実習指導が行われます。本講座は3日間参加申し込みのみを受け付けます。参加者には受講証明書を発行いたします。
本プログラムは、厚生労働省の診療報酬改定による「医療安全対策」として診療報酬申請に加算する際に、加算の対象となる2014年度の研修教科内容の1部にもなります。
この場合は、医療安全基礎講座(2014年6月18−20日)ないし夏期セミナー(2014年7月30日〜8月1日の3日間)と合わせて申請することをお勧めします。本プログラムと合わせて合計40時間以上となります。
また、本プログラムは学会認定「高度医療安全管理者」資格制度の必須科目です。
受講対象者: 学会員、医療施設経営者、専任医療安全管理者、専従医療安全管理者、歯科医療安全管理者、臨床リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、医療事務関係者、医療産業界関係者、その他の医療従事者。
講演会場: 東京大学伊藤国際学術研究センター地下2階・謝恩ホール
演習会場: 東京大学伊藤国際学術研究センター地下2階・多目的ホール
演習は小グループ(8名前後/グループ)により行います。
(第1日目) 2016年2月3日(水) 午前9時〜午後6時
医療ミスを誘発する人間行動特性ならびにRCA(根本原因分析)の演習
受付開始 午前8時
午前9時 開 会
午前9時〜午前9時20分 (講義) 医療ミスの予防対策としてのヒューマンファクターの考え方 --- 全体ガイダンス
午前9時20分〜午前12時 (講義) エラー行動を誘発する心理学的特徴
ヒューマンファクター研究所
(内容) エラーを誘発しやすい人間行動特性に対する安全心理学分野(人間行動エラー対策)を学習する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時 (演習ガイダンス講義 I) (根本原因分析法(RCA)のガイダンス
講師:
(内容) 実際に発生した医療ミスのシステム内部の原因を探索し、組織としての改善策を見出すRCAの方法を説明し、午後のRCA実習に関するガイダンスを行う。
午後2時〜午後6時 (演習 I) 根本原因分析(RCA)
演習担当者:
(内容) 根本原因分析(RCA)の方法を少人数グループで演習する。
午後6時 第1日目閉会
(第2日目) 2016年2月4日(木) 午前9時〜午後6時
FMEA(設計故障モード影響解析)の演習
入室開始 午前8時30分
午前9時〜午前10時20分 (演習ガイダンス講義 U) KYT(危険予知訓練法)のガイダンス
講師:
新村 美佐香 (菊名記念病院医療安全管理者)
(内容) 院内に潜む医療ミスの原因を予知する個人の能力を向上するKYTを説明し、1月30日のKYT実習に関するガイダンスを行う。
午前10時20分〜午前10時30分 休憩
午前10時30分〜午前12時30分 (演習ガイダンス講義 V) FMEA(設計故障モード影響解析法)のガイダンス
講師: 清野
敏一(帝京薬科大学、東大病院前医薬品安全管理者)
(内容) 院内システム内部に潜むミスの可能性を未然に探索し、組織としての改善策を見出すFMEAの方法を説明し、午後のFMEA実習に関するガイダンスを行う。
午前12時30分〜午後1時30分 昼食
午後1時30分〜午後6時
(演習 U) 設計故障モード影響解析(FMEA)
演習担当者: 清野
敏一(帝京薬科大学、東大病院前医薬品安全管理者)
(内容) 設計故障モード影響解析(FMEA)の方法を少人数グループで修得する。
午後6時 第2日目閉会
(第3日目) 2016年2月5日(金) 午前9時〜午後4時
KYT(危険予知訓練)の演習ならびにヒューマンファクターの活用事例
入室開始 午前8時30分
午前9時〜午前12時 (演習 V) 危険予知訓練(KYT)演習
演習担当者: 新村
美佐香 (菊名記念病院医療安全管理者)
(内容) 危険予知訓練(KYT)の方法を少人数グループで修得する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時 (全体討論会)
座長 新村 美佐香 (菊名記念病院医療安全管理者)
(内容) 以上3種類の演習を通じて、演習参加者自身による討論会を行います。
午後2時〜午後4時 (シンポジウム B) RCA、FMEAおよびKYTの医療現場での活用事例
オルガナイザー: 星 真哉
(内容) 3種類の演習で所得した諸技術を既に導入している複数の医療機関から、どのように活用しているかを紹介いただき、今回の演習参加者の所属機関での導入に際しての参考とします。
午後4時 全体閉会
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